持ち戻し ってどういうこと

おしゃべり の花言葉 キンギョソウ(金魚草)
花の形が金魚の口に似ていますね
金魚の口がパクパクして
おしゃべりしてるように見えますよね
特徴を花の名前にしているのが多くて
面白いですよね
知らなきゃ損
相続税の改正
昨年12月に出された『令和3年度税制改正の大綱』
今その影響かどうか
駆け込み贈与の動きが活発だとか
暦年贈与110万円の贈与税非課税期間延長の可能性があるから
暦年贈与とは
110万円の基礎控除を使った相続対策の王道といえるもの
長期間にわたって計画的に行うことで
大きな節税効果が期待できる
「もちろん知ってるって」
という人も多いと思います
そこで生前贈与するとか
年内に110万円の非課税枠を使い贈与をしてしまおう
という動きです
現在の制度では
亡くなるとその日から3年前までの贈与は無効
それが改正により 10年に延びる可能性がある
たとえば
Aさんは長男に
毎年110万円贈与した分は非課税になります
Aさんが亡くなると
3年前までの贈与は無効となり
それ以前の贈与は有効ということに
つまり早く長く始めていれば 効果は絶大だということ
10年続けたとしたら
Aさんの財産から1,100万円が少なくなり節税になリますが
Aさんが今 亡くなると
3年前までの分は無効となる
(これを持ち戻しといいます)
結果は
7年分770万円分の相続財産が少なくなります
それが
今後の法改正で3年から10年に延長されると
せっかく毎年110万円ずつ贈与しても
その苦労は全く無駄に終わるということになります
今後の動きが気になりますね
これは節税にスポットを当てて考えていますが
それだけでは
落とし穴があります
相続の問題は 目に見える問題や
目に見えない問題など
複雑に絡み合った場合があります
だから一面からしか見ていないと
失敗することもあるんです
木を見て森を見ず ですね
それが分かるのが
相続コンサルタントなんです
(No291)