遺言書があればいいの?



「悲しんでいるあなたを愛してる」

という花言葉の リンドウ

秋に似合いますね

さて今回は

遺言書があれば、絶対揉めないのでしょうか

そんなことはありません

かえって 遺言書で揉める場合もあるんです

 

ケース

父親(以前死亡)、母親は、先日亡くなり遺言書が見つかりました

相続人は長女(シングルマザーでアパート暮らし、しっかり者)

と弟(実家に暮らし、独身、甘やかされていた)

相続財産は実家と現預金のみ

 

遺言書の内容は 

①自宅は長女と弟の共有名義にする

②現預金はすべて弟に渡す

付言事項

自宅は長女親子と弟が同居し、弟の身の回りの世話をしてほしい

そのかわり、生活費は現預金を貰った弟が主に払う

 

皆さんはどう思いますか

これでうまくいけばいいなあと思いますが

厳しいかも

長女はシングルマザーでお金が必要ですね

甘やかされた弟に大金が転がり込み怖いかも

建物の共有名義も避けた方がいいかも

すべて「・・かも」ですが

 

遺言書があれば、基本的にその通りの相続となります

ただし、相続人全員の承諾があれば、遺言書どうりでない分け方も可能です

ただ弟の承諾を得られるかな

上記の遺言書の場合、かえって不幸な結果を招きそうですね

子ども2人が心配な母親の気持ちも分からないではないですが、

浅はかな考えがしますね

 

遺言書作成の際、専門家に相談していれば

少し違った内容になり、兄弟2人が生涯助け合いながら

生活する策があったのではないでしょうか

もちろん これでうまくいくかもしれません

10人の相続があれば、10人の違った相続対策があります

私、相続コンサルタントは将来が見えるんです

将来的に揉めそうなことが

 

遺言書は書けばいいのではないんです

やはり、専門家の意見を取り入れて

誤解のない文章で書く必要があります

親の気持ちがちゃんと子供たちに伝わるように

しないといけません

餅は餅屋といいますしね

(No8)

 

 

 

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